『ごめんなさい』なんて言わせない

詰め込み教育、ゆとり教育など色々な教育方法があるが、最近海外ニュースで見た

謝らせない教育はとても興味深い。

 

その記事の筆者は我が子を保育園に預けるため、見学したとある園で見た子供たちの

光景に驚いた。

砂場で遊んでいた女の子の手をボール遊びをしていた男の子が誤って踏んでしまい、

案の定その女の子が泣き出した。

すると、男の子は『大丈夫?濡れタオルで冷やそうか?』と尋ね、女の子が首を横に

振ったのを確かめてまたボール遊びに戻って行ったのだ。

その保育園では子供たちに安易に謝らせない教育をおこなっている。

 

普通きちんとしたご家庭では子供たちに『ありがとう』と『ごめんなさい』は言えるように躾けていてそれが社会生活における常識と信じて疑わないことだろう。

では、なぜ謝らせない教育が生まれたのか。

それは、心の底から悪いと思っていなくても『ごめんなさい』って言えばその場から

解放されることを子供達は容易に学習してしまうからだ。

簡単に謝らせるよりも相手の気持ちを思いやり、状況を把握させて解決策を考えさせる。そんな能力が身についた後にはじめて心から『ごめんなさい』と言えるように

指導するという。

 

確かに、謝ったり辞めたりしてハイ、おしまいっていうのは大人の世界で多々あるけど

モヤモヤが残るばかり。

それどころか『ごめんって謝ってるんだから許してやれよ。』等と言われ、何一つ解決していないのに謝られ損みたいなこともある。

大切なものを汚されたり壊されたりしても『ごめん』の一言で許してやらなくちゃいけなかった経験’は誰にでもあるだろう。弁償なんかさせたら器が小さいと思われるし。

もう、踏んだり蹴ったりだ。

不祥事を起こした会社のえらい人達のカッパ頭を見せてもらっても土下座をしてもらっても被害者は嬉しくない。

『謝らせない教育』は大人にもした方が良いかもしれない。