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体に良い事

若い人が集まると恋愛の話。

年寄りが集まると病気や手術の話に花を咲かせる。

八十で亡くなった父が最後に出かけたクラス会ではそれぞれの近況報告で次々に

『胃がんで胃を三分の一切りました。』

『肺がんでタバコをやめました。』

『糖尿で毎日歩かされています。』

『透析治療をしています。』

『段差もない所でつまずいて骨折入院してました。』

等の体不調自慢が始まり、とうとう最後の人は申し訳なさそうに

『私は入院も手術もしていませんが、水虫です。』

そう言ったそうだ。

中年になると段々体の事がいろいろ気になってくる。

とくに病気ではないけれど、肌のかさつきや疲労からの回復力の低下。

自分と同世代か上の世代なのに遥かに若くて元気そうな知り合いや全然知らない

テレビで見る人と己を比べ、なんとかせねばと思うのだ。

そんな心を見透かしたようにスーパーフード等と銘打って遥か遠くの国で採れた

聞いた事のない食品がわんさかやってきて、美味しいのかそうでないのか

よくわからないが、とりあえず体に良いそうだから食べる。

素直な心の持主はきっとそれで若く美しくなれると思う。

食べ物どうこうよりも自己暗示力が効くからだ。

私自身は疑り深い性格なせいか、外国のものは信用できない。

なぜかというと、生き物は自分や先祖が生まれ育った環境で進化していく訳なので

別環境で育った人に良い食物が自分にも当てはまるとは限らないのである。

例えば近年海外では和食ブームでスシはヘルシーでいくら食べても太らないと

大絶賛しているのだが、お米って日本人の体内では有益物質に変化するのに対して

先祖代々米食をしていない人の体内ではメタンガスが発生するだけらしい。

こんな話も読んだ事がある。

アマゾンの奥地に探検に入った白人達が原住民の貧しい食生活を見て気の毒に思い

新しい農業や酪農等を教えた結果、人々の体格は良くなったものの今までそこに

存在しなかった成人病や虫歯が蔓延してしまった。

こんな話を聞く度に思う。

やっぱり地産地消。其の季節に旬の物を頂く。

これが一番だ。